エジンバラ学会報告と感染症の勉強会
2013年6月5日、NPO法人F.M.L.は理事会を開催しました。
まず、小山太郎医師(F.M.L.理事)から、5月4日~6日までイギリスのエジンバラで開催された第7回World Congress for Hair Research(WCHR)の報告がありました。男性型脱毛症に関する演題は約25あり、はじめに小山医師が発表した2つの演題、「白血球のテロメア長と男性型脱毛症の関連性」と、「伸展刺激が毛乳頭細胞に与える影響の解析-毛髪再生医療におけるメカノバイオロジーの可能性-」について解説がありました。つづいて、男性型脱毛症の治療薬であるミノキシジルの発毛効果のメカニズムに関する他施設からの研究の紹介がありました。最後に、来年のWCHR大会長であるWon-Soo Lee先生がおこなった特別講演、「男性型脱毛症治療の最新アップデート」について詳細な解説がありました。
次に川上正也医師(北里大学名誉教授、F.M.L.専務理事)に感染症についての講義をしていただきました。その危険性や流行が危惧されている「N7H9型鳥インフルエンザ」、予防接種を受けていない大人の感染者が増えている「合併症をともなう風疹」、マダニが感染源といわれている「ダニが媒介する致死性感染症」、昨年サウジアラビアで発生が報告されSARSよりも致死率が高いとされている「コロナウイルスによるアラビア熱症」の、最近問題になっている4つの感染症についての、現在判明している感染経路や、症状、注意点などを詳しく解説されました。 中国で感染が拡大しているN7H9鳥インフルエンザについては、一部タミフルなどの抗ウイルス薬が効きにくい症例も確認されてはいますが、当面は可能な限り早期に治療を受ける必要があります。重症化の懸念がある場合はタミフルやラピアクタなどの抗ウイルス薬の服用量と服用期間を2倍にすべきで、リレンザなどの吸入薬は肺炎を起こしている場合の有効性が不明のため、使用を控えた方が良いとの提言を日本感染症学会が出しているとのことです。 また、日本で流行中の風疹は、妊娠10週~16週の妊婦が感染すると胎児に異常が発生する可能性があるため、妊娠中の方は妊娠24週頃までは人混みをできるだけ避け、同居の家族はすぐに風疹ワクチン接種をすべきと講義されました。
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監修者情報
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SUPERVISOR

クレアージュ総院長 兼 クレアージュ東京院長 浜中 聡子医学博士 / はまなか さとこ
- 経歴
- 北里大学医学部卒業
- 北里大学大学院医療系研究科
- 臨床医科学群精神科学修了北里大学東病院精神神経科
- 北里大学病院救急救命センター
- 亀田総合病院精神科
- 国際医療福祉大学熱海病院精神科・講師
- 2009年10月
AACクリニック銀座院長
- 2017年3月
Dクリニック東京 ウィメンズ
(旧ウィメンズヘルスクリニック東京)院長に就任 - 2018年2月
クレアージュ大阪(旧Dクリニック大阪 ウィメンズ)顧問医師に就任
- 2020年11月
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック
(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)院長に就任
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